淹れたての煎茶を飲みたくても、準備や片付けの手間を考えて断念するという経験をされた方は多いのではないでしょうか。また、どのように煎茶のティーバッグを選んだら良いか、迷う方もいることでしょう。
この記事では煎茶のティーバッグの選び方からおすすめ商品、美味しい淹れ方までをまとめてご紹介します。煎茶の選び方を理解して、ご自身のお気に入りをぜひ見つけてみてくださいね。
煎茶ティーバッグの選び方
煎茶は茶葉単体の場合だけではなく、ティーバッグの商品もお店やネットショップに多数出回っています。もちろんそれぞれに多様な特徴があるため、選ぶ際に迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは煎茶のティーバッグを選ぶ際に見るポイントを、詳しくみていきましょう。
産地で選ぶ
煎茶のティーバッグを選ぶ際、元の茶葉の産地はぜひ確認したいものです。なぜなら京都府の宇治茶はさわやか、福岡県の八女茶はコクがあるといったように、茶葉が生産された地域の地形や気候によって味わいが異なるからです。
そのため日本一の茶葉の生産量を誇る静岡県では、掛川茶や天竜茶といったさまざまなお茶があり、もちろん味わいの特徴もそれぞれ異なります。
好みの味わいで選ぶ
ご自身がどのような味わいの煎茶を飲みたいかをイメージできている場合は、味わいから茶葉を選ぶことができるでしょう。具体的にはすっきりしたものから濃厚な味わいまで、煎茶の中でもさまざまなタイプが見受けられます。
そのため、ショップでの紹介文やレビュー投稿などを、参考にすると良いでしょう。もちろん専門店に行ける機会があれば、試飲させてもらっても良いかもしれません。
用途に合わせて選ぶ
煎茶のティーバッグを選ぶ際、用途に合わせることも忘れてはいけません。なぜならプレゼント用、自宅で日常的に飲む用などの目的によって、パッケージデザインや1包装あたりの個数などの理想は変わるからです。
もちろんこれらの要素は価格に影響するため、その点はぜひ抑えておきたいポイントです。
ティーバッグのタイプで選ぶ
煎茶のティーバッグは紅茶などと同様、ティーバッグの形もいくつか種類があります。大きく分けて細長いダブルチャンパー型と三角形のテトラ型があり、さらにテトラ型には紐があったりなかったりするでしょう。
ダブルチャンパー型の方はコストが控えめですが、テトラ型は茶葉がよく広がり風味豊かに楽しめます。また、テトラ型では紐があるとマグカップなどでも使いやすいですが、たくさん淹れる場合は紐なしのこともあります。
煎茶ティーバッグのおすすめ10選
ここまでティーバッグの煎茶の選び方を確認してきたところで、実際にはどのような商品があるかをみていきましょう。ここではネット通販で取り扱われているおすすめを10種類ご紹介しますので、購入の参考にしてみてください。
【荒畑園】深蒸しティーパック
静岡県の牧之原台地で作られた【荒畑園】深蒸しティーパックは、日常的にたくさんお茶を飲みたいという方におすすめです。渋みが出にくいため、家庭ではもちろん会社でも水分補給に飲みやすいという口コミがたくさん見られました。
リーズナブルな価格設定とはいえ、二煎目や三煎目でも美味しく飲めて満足しているという点でも魅力があるようです。
産地 | 中部地方 |
味わいのタイプ | 甘みがあり、まろやかな味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐なしテトラ型 |
【中根製茶株式会社】深蒸し掛川茶
優しい味わいの煎茶がお好みの方には、【中根製茶株式会社】深蒸し掛川茶がおすすめです。この商品は深蒸し茶と抹茶がブレンドされているため、味わいがまろやかなうえ水色がとても美しいです。
1袋に100包入っっていてかなりコスパは良く、水出しの作り置きもしやすいでしょう。そのため毎日たくさん飲んでいるという口コミも多くみられました。
産地 | 中部地方 |
味わいのタイプ | まろやかな味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐なしテトラ型 |
【春芳茶園】八女の雫
【春芳茶園】八女の雫は、うまみやコクといった八女茶の魅力を存分に味わえます。これは八女茶のなかでも鮮やかな水色の「さえみどり」と香りが魅力的な「やぶきた」がブレンドされており、レビューも高評価のものが多いです。
開封後2週間以内にパックを使用することが推奨されているからか、1袋10包入りのパッケージになっています。甘みのあるお茶がお好みという方へギフトにも、もってこいでしょう。
産地 | 福岡県 |
味わいのタイプ | まろやかな味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐ありテトラ形 |
【原田園】徳用茎茶
香ばしいお茶をティーバッグで味わいたいという方には、【原田園】徳用茎茶がおすすめです。深蒸しの煎茶に茎茶がブレンドされており、水色は黄金色で苦みも感じられるでしょう。
お湯で淹れると味わいがしっかりしたものになりますが、苦みをおさえてやさしく味わいたい場合は水出しの方がおすすめです。
産地 | 静岡県 |
味わいのタイプ | 香ばしくカラッとした味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐なしテトラ型 |
【片岡物産】辻利
抹茶やお茶スイーツで知られるブランド辻利のティーバッグの煎茶は、ネット通販では人気の商品です。抽出時間にもよりますが優しい味わいが魅力で、二煎目や三煎目でも美味しいという口コミもみられました。
ティーバッグが個包装になっている点で、持ち運んだり分けて使ったりしやすいのもポイントです。またティーバッグそのものが大きいため茶葉が広がりやすいうえ、アルミの個包装が風味を保っています。
産地 | 国産 |
味わいのタイプ | 渋みがおだやかで優しい味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐ありテトラ型(個包装) |
【宇治の露】伊右衛門
ペットボトルの商品も良く知られたブランド、伊右衛門のティーバッグもネット通販では人気です。煎茶とはいえ100℃の熱湯で淹れることができ、色も香りもしっかりと楽しめます。1包あたり湯呑み1杯分なので、濃いめにピッチャーに水出ししたい場合は1ℓあたり5包使うことになるようです。
また1袋120包入りの大容量ですが個包装になっているため、使うペースがゆっくりでも問題ありません。伊右衛門のブランドのためか、美味しさへの信頼が感じられる口コミも多数みられました。
産地 | 国産 |
味わいのタイプ | 渋みが少なくコクが深い味わい |
ティーバッグのタイプ | ダブルチャンパー型(個包装) |
【井手製茶工場】菊長治
ティーバッグの煎茶の中でも一番茶にこだわりたいという方には、【井手製茶工場】菊長治はぜひ試してほしい商品です。蒸す工程が控えめにされているため、苦みや渋み、うまみといった茶葉本来の味わいが楽しめるでしょう。
色や香りが良いという口コミも多く、濃いめのお茶が好きな方でも高く評価しているようです。そんな「毛茸(もうじ)」もみられるフレッシュなお茶を、一度味わってみてはいかがでしょうか。
産地 | 福岡県 |
味わいのタイプ | うまみ、苦み、渋みのバランスが良い |
ティーバッグのタイプ | 紐ありテトラ |
【山城物産】業務用 ティーバッグ
一度にたくさんお茶を作りたいという場合は、【山城物産】業務用 ティーバッグがおすすめの商品です。一度に2ℓ程度まで作れるティーバッグが100包というパッケージで、かなりコスパは良いでしょう。
そのためやかんで煮出したりピッチャーで水出ししたりといった淹れ方がおすすめのようで、作り置きに適しています。一回に出せる量は多めですが、濃さはきちんと出るとのことです。
産地 | 日本国内産 |
味わいのタイプ | すっきりとした味わい |
ティーバッグのタイプ | 四角いパック型(まちのない長方形) |
【原田園】金の水出し緑茶
水出しの新茶が好みという方には、【原田園】金の水出し緑茶がおすすめの商品です。掛川茶の深蒸しの新茶のみが材料に使われており、甘みがしっかりと味わえるでしょう。抹茶が入っていないにも関わらず、濃い緑の美しい水色がみられる点も魅力の1つです。
名前のとおり水出しが推奨されていますが、もちろん急須でも美味しく淹れられます。またマイボトルでも美味しく作れるため、持ち運んで味わうのも楽しみの1つです。
産地 | 静岡県 |
味わいのタイプ | ほのかな甘みがありすっきりとした味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐なしテトラ |
【鈴木久吉商店】里山のしずく
うまみがしっかり効いたお茶が好みという方には、【鈴木久吉商店】里山のしずくがおすすめです。二煎目も抽出時間を少し長めにとるとしっかりとした味わいになり、水色も美しいという口コミが目立ちました。
中の茶葉の良さが引き出される製法が使われているうえ、ティーバッグは天然素材で作られている点もポイントが高いです。「高級煎茶をメッシュで包んだ」というコンセプトの里山のしずくを、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
産地 | 静岡県 |
味わいのタイプ | コクと甘みがありまろやかな味わい |
ティーバッグのタイプ | 紐ありテトラ |
ティーバッグ以外の、深蒸し煎茶のおすすめの商品を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ティーバッグの煎茶を美味しく淹れる方法
ティーバッグの煎茶の種類について確認したところで、どのように淹れたら美味しく飲めるでしょうか。ここでは一般的なティーバッグの煎茶の淹れ方について、簡単に解説します。
ところが、ここまでご紹介したとおり、ティーバッグの煎茶にはさまざまな種類がありました。ティーバッグ1つあたりに適したお湯の量や適温は商品によって異なりますので、最初はパッケージなどに記載の説明を読んで淹れてみてください。
お湯を沸かす
煎茶を淹れる際に、まずは人数分のお湯を沸かすことから始めましょう。うまみや渋み成分のバランスの観点で、煎茶の場合は一般的に70℃から80℃のお湯を使うことがおすすめです。
あまりに温度が高いと渋みが強く出たり低温だと茶葉が開かなかったりするので、茶葉本来の美味しさを引き出すためには注意したいポイントです。そのため、一度沸騰させたお湯を使う場合は少し冷ますとよいでしょう。
湯呑みとティーバッグを用意する
お湯を沸かしている間に湯呑みやティーバッグを用意しましょう。この時、実際にお茶を淹れる直前まで沸かしたお湯を少しだけ湯呑みに入れておくと、お茶がうまく抽出できるうえ温かいまま飲めます。
適量のお湯を注ぐ
お湯が適した温度に沸いたら、いよいよティーバッグの入った湯呑みにお湯をに注いでいきます。一杯につき1つティーバッグを使う場合、湯呑みの8分目くらいの量がお湯の目安です。
この時、ティーバッグにお湯を勢いよくかけてしまうと苦みや渋みが出る可能性があるため、ゆっくりとお湯を注ぎましょう。
抽出時間が経ったらティーバッグを取り出す
パッケージに記載どおりの抽出時間が経ったら、湯呑みからティーバッグを取り出します。一般的にはこのとき静かに取り出すことがポイントで、ティーバッグを押さえたり勢いよく振ったりすると渋くなることもあるでしょう。
しかし中には取り出す際に振った方がいいという商品もあるため、パッケージを良く確認してみてください。
煎茶のティーバッグに関するFAQ
ここまで煎茶のティーバッグの淹れ方についてみてきましたが、まだまだ疑問点のある方も多いことでしょう。そのような方のために、煎茶のティーバッグに関するよくある質問を簡単にまとめました。
ティーバッグを購入したりお茶を淹れたりする際には、ぜひ参考にしてみてください。
ティーバッグで水出しはできる?
煎茶のティーバッグの中には、水出しにも適した商品があります。ピッチャーや水筒にティーバッグを入れ、そのまま置いておくという方法でお茶を抽出できるでしょう。
ただし、ティーバッグを入れたまま放置してしまうと味が濃くなりすぎたり傷んだりする可能性があるので、作り置いて飲む場合は注意が必要です。
ティーバッグは何回使える?
煎茶のティーバッグは、基本的に3回まで使えるといわれています。急須で淹れる場合と同様に、一煎目で甘み、二煎目で渋み、三煎目で苦味が味わえるでしょう。
またティーバッグを再使用する際に、あまりに時間が置いてから使うと茶葉が傷んでいる可能性があります。二煎目以降は一煎目から長時間置かずに茶葉を使うようにした方がよく、もちろん前の晩に使った茶葉は必ず取り替えましょう。
ティーバッグで淹れた煎茶はどのくらい日持ちする?
ティーバッグで淹れた煎茶は、基本的に当日中に飲みきるのが推奨されています。煮出してたくさん作った場合も、粗熱が取れたら冷やして保存することが衛生面でも大切です。
水出しで数時間かけて抽出する場合も同様に、出来上がったら早めに飲み切るようにしましょう。
ティーバッグの抽出時間は?
お湯を使ってティーバッグの煎茶を淹れる場合、1分程度の時間で抽出できます。商品によっては30秒から1分半まで幅を持たせられて記載されていることもあるため、お好みの濃さになったらティーバッグを引き上げましょう。
水出しの場合は湯呑み一杯分でも5分から20分まで、商品によって抽出時間はかなりまちまちです。また、ピッチャーであれば3から5時間程度の抽出時間になっていることが多いので、パッケージを確認のうえ飲みたいタイミングから逆算して作りましょう。
まとめ
ここまで、煎茶のティーバッグの選び方からおすすめ商品、淹れ方までまとめてご紹介しました。ティーバッグの煎茶は茶葉の配合からティーバッグの形状まで、手軽に美味しく淹れられるようさまざまな工夫がされています。
もちろん味のタイプも甘みがあるものから香ばしいものまでバリエーションが豊富で、通販サイトで探すときっと好みのものが見つかるでしょう。
この記事ではティーバッグで煎茶を淹れる基本的な方法までご紹介しましたが、商品によって適した温度や抽出時間などが異なります。実際に淹れる際はパッケージに記載の内容を確認して、ぜひ美味しく淹れてみてください。
この記事では、煎茶のメリットやデメリットを紹介していますので、併せて参考にしてください。
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